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2014年10月13日 (月)

ものづくり屋の使命について考える

Syokunin3

今や住宅は「買い物」となり、

かつて日本の気候風土だからこそ生まれてきた伝統工法や

職人の技術は消えてしまうのだろうか・・・。

コスト削減で機械化され、

商品開発も盛んに行われ建築資材も豊富になり過ぎ、

住宅建材でも何々風というニセモノが氾濫し、

今までホンモノに携わってきた職人たちは不要になる。

そして、少し古くなっただけで壊されて新しい形に生まれ変わる。

こうしたことの繰り返しで街が姿を変えていく。

これらのことは日本人自らが日本の過去を消すことになるのではないだろうか・・・。

果たしてものづくりとは何なのだろうか?

しかしそこには必ず「こだわり」があるはずである。

住宅の場合で考えると、住み手・設計者・つくり手という3者が存在する。

この3者のコミュニケーションがとても重要である。

これがうまくいかないと最終的にいいものは出来ない。

住み手に「こだわり」があるように、設計者にもつくり手にも「こだわり」はある。

であるから、住み手はデザイン・考え方・人としての相性が

ぴったり合う設計者を探すことが重要である。

つくり手と設計者との関係も重要で、

設計者がどのようにイメージを伝えるか、それをどのように形にするか、

お互いに考える姿勢が重要であろう。

そして、我々設計者は職人を消さないための努力を惜しんではならない。

つまり設計者は、職人技を発揮できるような場をもっとつくるべきなのだ。

例えば、世界に一つしかない玄関ドアが付いていたら住み手はワクワクするでしょう?

提案する設計者、技術を発揮するつくり手、ワクワクする住み手、

その三角関係がものづくりにはとても大切なのではないだろうか・・・!



KAZ建築研究室 Column より抜粋

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