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2014年11月19日 (水)

職人技が消えていく!

Syokunin4

戦後の工業化へのあこがれの時代から、

どんどん進歩し現在の量産化の時代になり

商品開発が盛んに行われている。

その結果これまで社会を支えてきたそうした方法が、

今となっては「物余り」の状況を生んでいる。

これは建築に限ったことではない。

環境問題や子供たちのことにまで及ぶ。

ご多聞に洩れず、家もその中の商品の一つになっている。

いろいろな商品(家)が、

うちの工法なら工期が早い・うちの設備は便利…と競い合って、

消費者はどれを買おうか悩まされる。

おまけに、

買い手と直接接するのは建築を知らない営業マンだったりする。

でも、残念ながらこれが現実である。

昔のように職人と接しながら進行したり、

職人が1軒の家にじっくり取り組んだり、

そんな時間も心の余裕もない。

そして、

洋風建築へのあこがれ・価格の競争・商品販売の戦略・工期の短縮などから、

建築資材も○○調や○○風といったホンモノそっくりのニセモノが氾濫し始める。

そうなると、今までホンモノに携わってきた職人は不要になる。

大工・左官・建具・板金・塗装などなど…。

専門技術を持った職人の出る幕はほとんどなくなる。

悲しいけれど、これが今の日本の現状。

日本の職人の手でつくられてきた家はどこへ行ってしまうのか?

職人たちはどこで本領を発揮するのか?

また、

本来の技術を持った職人がどれだけいるのかさえ疑問になってしまう現在。

職人の世界もそのような状況の中で技の継承が難しくなっている。

このままでは、職人技が消えていく…!


そこで、我々設計に携わるものとして出来ること…

時代の流れを変えることなど出来やしない。

せめて…職人技を発揮できる場をつくること。

木組みの技・手づくり木製建具・手塗り壁や塗装の技…などなど。

機械で出来ることや既製品は山ほどたくさんある。

安易な方法はいくらでもあるが、

それに頼らずに出来ることもまだたくさんあるはず。


我々や住み手は、

職人技を消さないための努力を惜しんではならない。

消し去ったものは二度と戻らないのだから!



「人」がつくった家に「人」が住むこと。

それが大切なのではないだろうか。



KAZ建築研究室 Column より抜粋

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

御無沙汰してます・・・元気そうでなによりです・・震災やいろいろな事を乗り越えて、25周年ですか・・・あれから、もうそんなになるのですね。。おめでとうです。

職人の消える時代・・TVのいろいろな職人技の紹介番組は沢山ありますが・・・建築の大工や左官などの紹介は少ないですね~~

職人の消える時代・・・欧州のようにマイスター制度などがあると良いのでしょうが・・日本人には、まだまだ、社会知性的に100年先か?・・無理か?

過去と現在を振り返ると・・・設計者のその責任は大きかったと振り返れますね・・・

1-自分の国の歴史を深く考察理解して来たのか・・疑わしいですね?

2-・・民族の伝統、文化とは何か?・・・深く考察、知識に基づいて、行動して来たのか?・・・疑わしいですね?

3-外タレデザイナー・・外国かぶれ・・

4-流行に流され、どれもこれも、同じ、同じ・・それは、パクリとコピーにしかならない・・・自覚症状は全くない・・悲しい設計者!

5-社会に貢献して来たか??・・・自分のデザインが造りたいだけなのかも知れない・・深層心理 に気づかない??


・・・などなど・・・つらつら、過去を振り返ると・・建築に携わる・・人物の知識、見識の軽薄さ・・浅い知識からはコピーがやっとの実情・・・

・・・悲しさがつのる、今日この頃です・・

・・・な~~んてね!

・・・私は、日本建築、旅館と言うもに携わり・・他の分野を客観的に見ることが出来たような気がします・・・
伝統・文化・商売・人が集まる魅力・・・複雑で高度な要素絡み合い・・それを実現する難しさ・・
商業建築は、間違えるとその店の生き死にを預かることになります。。恐ろしさとの戦いの日々でしたね。。。

なあ~~んてね・・・震災以来考える事ばかりです。

小磯君は・・・わが道を行く!・・・頑張りが作品に現れていますよね。

・・私の老婆心いらぬ感想では・・・もっと小磯君らしさが出てもいいのではないかなあ~~なんて思います。
・・一目見ただけで・・これは小磯君の設計だな!・・って万人が認識出来るような、深いものになるのになあ~~

そうすれば・・CM効果抜群!・・しかし中々に難しいのもよく解りますが・・・

・・・なんて思ったりします。

・・・今後の作品を楽しみにしています。

・・・ときどき見てますよよ~~


・・・突然のメール 失礼しました・・では


*******************************

投稿: 伊藤一太 | 2014年12月 3日 (水) 12時56分

伊藤さん、ご無沙汰してます!
コメントありがとうございます!このようなコメントを頂き身が引き締まる想いです。
本当にありがとうございます!言葉では簡単ですが、いざ実践となるとなかなか難しいのが現状ですが、今後も職人技を消さない努力を怠らないよう頑張ります。
伊藤さんのお言葉に元気をもらった気がします。
時間があったらじっくり吞みながら語り合いたいですね。
また今後もご指導ください。よろしくお願い致します。

投稿: KAZ | 2014年12月 3日 (水) 17時59分

突然のメールに答えてくれてありがとうさん・・http://kuukii.blog.so-net.ne.jp/・・・しょうもない僕のブログです・・・ITからは僕の分野は仕事にならないですので好きな事書いてますです・・(笑)・・

ところで・・一つ提案なんですが・
・照明器具について・・小磯君の住宅や他の住宅設計者の作品を見ますと・・皆んな、既製品のDLやスポットライトなどを数多く多様していますね。・・・
器具のイニシャルコストもバカにならないと思います。

見ていると・・みんな・・過去のワンパターンにハマってしまっているように見えます。
私も昔はそうでしたから良く解ります・

私は旅館のラウンジなど言う天井の高い空間があり、DLやSPでは後日球の取り替えなどメンテが大変なので・・・工夫に工夫を重ね・・ある結論に達しました。

それは、人の手の届かない高さ以上には、絶対に照明器具を取り付けない・・と言う事です。
その解決策として・・・特注のデザインで空間の質とクオリティーを高める効果を兼ね備えた器具を造ると言う事です。

そう言うと、器具が高額になると思うでしょうが・・・DLやSPを多数使う金額を考えると・・やり方では、返って安くつきます。

私の場合・・照明器具の特注設計・製作業者を昔から使っているのですが・・この人は誠実でかなりの安値で製作してくれるので、重宝しています。
ブログの中の宿の照明は、全て特注デザインです。
金沢の滝亭と言う宿の場合・・ラウンジ照明は全て、特注スタンドだけ、で照明されています・・・それが返って、クオリティーを高める結果となり、人気となっています。
こんなやり方もあるのではないでしょうか?

住宅は今では、どれもこれも同じように見えて、、住ま方も設計をどこに頼んだら良いのか迷うでしょう。。

例えば群馬県榛東村 W HOUSE などで使用した場合を考察しますと・・それとは全く違った空間となるのでは・・・なあ~んて勝手におもったりします。

設計・デザイン・・限られたコストの中でも・・またまだ工夫次第ではクオリティーを高めれれると見えます。

※「 特徴性=魅力度 」※・・はどんな商売でも共通した、基本摂理です。。

これを高める事が、商売としても、設計者としても生き残るパワーとなる事は確かです。


一度・・コストも思ったより安いですから・・考えて見て下さい。

いつでも協力します・・・

では・・・一度呑みたいなあ~~・・(笑)

投稿: 伊藤一太 | 2014年12月 5日 (金) 12時21分

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